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高血圧の新基準

[2014.05.31]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

「血圧の基準値って、最近、緩くなったんですよね?テレビで見ました」とおっしゃる患者さん、よくいらっしゃいます。その通りです。

 

ここ最近、血圧の基準値はどんどん厳しくなっていました。

 

俗に「メタボ健診」と言われる「特定健診」では、130未満/85未満じゃないと要注意項目としてカウントされます。

 

「130未満」って120台でもギリギリってことじゃないですか。これは厳しいなと医者の私でも思いました。

まぁ、特定健診は「まだ生活習慣病とまでは言えないけど、生活習慣病予備軍の人を見つける」ってコンセプトですので、より厳しくなるのは仕方ありませんが。

 

今回の高血圧ガイドラインでは、基準値が140未満/90未満となりました。

さらには、「75歳以上の方は150未満/90未満の緩やかなコントロールが推奨される」となりました。

 

これは、実は75歳以上の方を「厳密にコントロールする群」と「緩やかにコントロールする群」に分けて統計を取ってみたところ、全死亡率は後者のほうが少なかったためなのです。

 

ただ、そうは言っても、75歳以上で150未満/90未満という条件付きです。

しかも、糖尿病などの別の病気がある時は、また基準値が変わってきます。

 

「緩なったんやから、もう血圧の薬飲まんでええんとちゃうん?」とおっしゃる方もいらっしゃるのですが、血圧が高いままになっていると血管が傷んでしまうのは今までもこれからも同じですので、きちんと年齢や基礎疾患や血圧の値に見合った治療をしていきましょう。

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