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HbA1cとは?

[2015.08.24]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

糖尿病の患者さんは、毎月血液検査をして、「このくらいの運動量でこのくらいの食事ならどれくらいの値になるか」という感覚をご自身でつかんでいただくのがお勧めです。

 

HbA1cという検査があります。

血液中のヘモグロビンというタンパク質が、どれくらいの糖分濃度の血液中にあったかによって、糖がくっついたヘモグロビンの割合が変わってくるのですね。

その割合を測って、血糖値の推移の目安にしているわけです。

 

ヘモグロビンは通常、赤血球の中にあります。赤血球の寿命が来て、赤血球が破壊されるとヘモグロビンは血液中に漏れ出しますが、速やかに分解されます。

 

なので、血液を採ってヘモグロビンの測定をすると、ほぼ赤血球中にあるヘモグロビンのみの測定になります。

 

赤血球の寿命はだいたい120日ほどです。

古い赤血球から分解され、新しい赤血球が徐々に作られるので、おおよそ今現在の赤血球の平均日齢は60日ほどになります。

 

したがって、今現在の糖が付いたヘモグロビン(HbA1c)の濃度を測ると、だいたいここ1・2ヶ月間の血糖値の推移を推測できるのです。

 

毎月測れば、「あ、これを食べると糖尿に悪いんだな」とか「これくらいの運動でこんなに良くなるんだ」とか実感できて、食事や運動にフィードバックがかけることが出来ます。

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