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MRIで解ること

[2017.04.28]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

脳ドックでMRIを受けて「年相応の変化だけ。特に異常なし」と言われたその晩に脳卒中で倒れる。

それって、見落とし?誤診?

いえいえ、ちがいます。MRIは脳卒中を正確に予想できる検査ではないのです。

 

脳卒中は血管の病気です。血管が切れたり詰まったりして起こります。

MRIは脳自体の形を見る検査で、「今、出血や梗塞が起きてないか」「古い梗塞や出血の傷跡がないか」「脳腫瘍ができていないか」「脳の血流が悪くなってる部分はないか」「脳の血管にもともとの奇形はないか」などが解ります。しかし、脳の血管(特に脳卒中を起こしやすい細い血管)はチェックできません。

 

血管の病気である脳卒中は、血管が切れたり詰まったりして初めて見た目が変わります。たとえ切れたり詰まったりしそうになっていても、実際に切れたり詰まったりするまでは脳は普通の見た目をしています。

 

MRIを撮った時に、同時にMRAという脳の血管だけを映し出す検査を併用することもできます。

MRAでは、「くも膜下出血の原因になる脳動脈瘤」や「脳梗塞の原因になる血管の狭窄」などを見つけることができます。しかし、一般的な脳内出血を起こす卒中動脈はもっと細く、MRAでも正確な脳出血の予想はできません。

 

どの検査でどの病気のことが解るのか、お気軽にご質問ください。

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