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SGLT2阻害薬の特徴

[2017.07.28]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

糖尿病薬SGLT2阻害薬の続きです。

 

体重が減るという特徴がある薬なので、糖尿病でもない人がブラックマーケットで「痩せ薬」として使うのではないかと危惧されています。

しかし、昨日お話したように、この薬は血糖が高い時はどんどん糖を排泄しますが、低くなってくると別の場所の再吸収が活性化されて低血糖までは起こさないと言われています。

 

ということは、糖尿病でない人が通常の血糖の状態でこの薬を服用しても、それほど尿中に糖が排泄されてないのではないでしょうか?糖が排泄されなければ体重も減らないと思われます。

 

調べてみると、どうやら血糖が90 mg/dl以上の時は尿糖が排泄され、それ以下だと排泄されないようです。

 

 

健常人でも食後血糖は90 mg/dlを超していることが多いでしょう。ならば、健常人でも少しは体重減少の傾向が出るかもしれませんね。

 

ただ、尿糖が出るということは膀胱炎や脱水などの副作用もあり得ます。

糖尿病でない人が痩せ薬として間違った飲み方をすることは非常に危険です。厳に慎まれるべきです。

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