男性型脱毛症の治療
テレビCMで「AGA」ってよく聞きますね。
「男性型脱毛症」を英訳して略すとAGAです。
量販薬局に行くと、さまざまな育毛剤がたくさん置いてあります。しかし、今現在、医学的にしっかり統計が取られて男性型脱毛症に効くと科学的な裏づけがあるのは、ミノキシジル(商品名:リアップ)とフィナステリド(商品名:プロペシア)とデュタステリド(商品名:ザガーロ)の三つだけです。
他の製品は、全く医学的根拠がありません。
プロペシアは飲み薬です。2015年になってジェネリックが登場しました。プロペシアのジェネリックは「フィナステリド」という薬品名です。
当院では、28日分を6000円(診察料込み)でお出ししています。
2016年6月より、さらに効果を高めた「ザガーロ」が発売されました。こちらは、30日分を9980円でお出ししています。
どちらも、毎日一日一錠飲んでいただく薬になります。保険適応はないので、自費診療になります。
毛根には成長期>退行期>休止期というサイクルがありますが、男性型脱毛症では成長期が短くなっており、毛根が小さいままのサイクルに陥っているのです。
これの原因は活性型男性ホルモンであることが解っています。
プロペシアとザガーロは、男性ホルモンが活性型男性ホルモンになるのをブロックするお薬です。
「男性ホルモンをブロックする」と聞くと、男性機能が弱くなる副作用が出るのでは?と心配されるかもしれません。しかし、ブロックするのは男性ホルモンではなく、活性型男性ホルモンです。男性機能は男性ホルモンが担っており、こちらはブロックされません。活性型男性ホルモンは、男性型脱毛・前立腺肥大・ニキビ以外には関係しないと考えられています。
毛髪が抜けて長い間生えていない状態だと毛根自体が萎縮しており、内服薬を服用しても効果がない場合もあります。
数ヶ月の服用を続けて効果の程度を判定するのがお勧めです。