脂質異常症
脂質異常症では、「血液中の中性脂肪が高い」「血液中の悪玉コレステロールが高い」「血液中の善玉コレステロールが低い」という状態になります。
中性脂肪や悪玉コレステロールが高いと血管内部にそれらが沈着し、動脈硬化を進行させます。
のみならず、善玉コレステロールが低いことも血管の老化を進めます。善玉コレステロールは血管の掃除をしてくれるので、これが低いと血管の傷みが早くなるのです。
現在の健診の項目に「総コレステロール」という検査はなくなりました。
2007年以前は「総コレステロールを220 mg/dl以下にしましょう」と言っていたのですが、「善玉コレステロールが多い220 mg/dlの方」と「悪玉コレステロールが多い220 mg/dlの方」に同じ食事療法をしていただいても意味がありません。最近ではそれぞれのコレステロールに基準値が設けられています。
また、悪玉コレステロールは、基礎疾患・家族歴・年齢・性別・喫煙の有無により、4段階の基準値が設定されています。
ご自身に合ったコレステロール値を調べてみましょう。お気軽にご相談ください。