岸川医院

こんにちは。

東大阪市　布施駅前　岸川医院の岸川です。

 

妻と知り合って二十数年になりますが、付き合った当初から妻は喫茶店などでブロックアイスをバリバリとかじる癖がありました。

 

私はそれを医者の眼で見ていて、「鉄欠乏性貧血があるからだなぁ」と永年思っていました。

しかし、それを妻には言っていなかったようです。

 

つい先日、また氷をかじっていたので「それって鉄欠乏性貧血の所為やんねぇ」と指摘したら、「貧血があると氷をかじる事実」にも驚いていましたが、私が20年間それに気付いていながら妻に言っていなかったことにも驚かれました。

言ったつもりだったのですが・・・。

 

貧血があると、何か噛み応えがあるものが噛みたくなるのか、いろいろな物をかじってしまう症状が出ることがあります。

 現代ならば氷がありますので異常行動にはならないのですが、江戸時代には夜な夜な女の人が壁を剥がして壁土を噛んでいたという伝説もあるようです。

 

女性には生理があるので、鉄分不足になってしまうことが珍しくありません。

程度問題ですが、酷い貧血は心臓に負担を掛けますし、「脳貧血」を起こして意識を失ってしまうこともあり得ます。（脳貧血というのは実は医学用語ではないのですが、その話はまた別の日に致します。）

 また、鉄分不足以外にも貧血の原因はたくさんありますので、詳しい検査が必要なことも珍しくありません。

 

鉄剤は過量摂取すると肝臓に負担をかけます。このため、市販の鉄サプリなどは、病院で出る鉄剤に比べて非常に容量が少なく、効果をあまり期待できません。

 心当たりのある方は、一度、ご相談ください。まずは簡単な血液検査がおすすめです。