梨状窩
[2016.09.12]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
後鼻漏(こうびろう)の話の続きです。
鼻からのどに、後ろの壁を伝って鼻水が流れると、のどの梨状窩(りじょうか)に溜まることがあります。
梨状窩ってなんでしょ?
医学的に「のど」は、上のほうののどと下のほうののどがあります。
上ののどは「咽頭」と言い、下ののどは「喉頭」と言います。「耳鼻咽喉科」の「咽」と「喉」ですね。
喉頭とは、男の人で言うとのど仏があるところです。声門があって、そこで声を出しています。
この声門の両側にくぼみがあるのです。
そのくぼみのことを梨状窩と呼びます。「梨のような形のくぼみ」という意味ですが、学生の頃は「梨みたいに丸くないけどなぁ・・・」と思っていました。
胃のバリウム検査でバリウムがのどを通る時に、梨状窩にバリウムが入って形がレントゲンで見えるようになります。
正面から見ると、下膨れでラ・フランスのような形をしているくぼみなのです。左右二つに分かれたくぼみですが、両方の外側のラインをつなぐと洋ナシの形をしているのでした。一つ一つは梨と似ても似つかない形ですし、横から見ると全然違う形なんですけどね。
明日も書きます。