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化粧水とアルコール

[2016.10.31]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

昨日の続きです。

大型薬局に置いてある何十種類もの化粧水には、たった一種類の例外の除いて、ほぼ全てに「エタノール」という成分が入っていました。

 

エタノールとはアルコールの一種です。

化粧水をつけた時にヒンヤリする感じは、このエタノールの効果です。水よりも低い温度で蒸発するので、蒸発する際に気化熱を肌から奪い、ヒンヤリ感が出やすいのですね。

 

このヒンヤリ感を出したいがために、どのメーカーもエタノールを化粧水に入れているのです。

 

患者さんご自身も、顔全体が赤くかぶれたので化粧品を疑って、あれやこれや化粧品を変更されます。

しかし、A社の化粧水をB社の化粧水に変えてもC社の化粧水に変えても、ずっと湿疹が続くと、「化粧水が湿疹の原因じゃないんだな」と思われて当然です。

 

実は、エタノールにかぶれる方は結構多いのです。

もちろん、かぶれ方の程度もお一人お一人で異なりますが、典型的なパターンは「顔から首にかけて、人によっては両手首なども、ぼわぁーと境界がはっきりせずに全体的に広い面積に赤みが出る。しかし、よく見ると赤みのムラがあり、濃い部分と薄い部分が混在する。痒みの程度は比較的軽いことが多い」と言った感じになります。

 

心当たりがある方は、化粧水の成分を確認してみてください。

 

明日も続きます。

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