偽陰性の理由
[2016.12.03]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
偽陰性とは、「偽りの陰性」です。
つまり、本当はインフルエンザに罹っているにもかかわらず、検査結果が陰性に出ることを言います。
インフルエンザの検査は、身体の中でインフルエンザウィルスに対する免疫が出来ているかどうかをチェックする検査です。
ウィルスに感染してから身体の中でウィルスに対する抗体ができるまでタイムラグがあります。そのタイムラグの間は検査結果が陰性に出てしまいます。
一般的には、熱が出てから24時間で抗体ができると言われていますので、発熱してから丸一日経っていれば偽陰性になってしまう確率は大幅に減ると思われます。
しかし、現実問題として、「今朝から39度の熱が出ています」とおっしゃる患者さんが夕方の5時に来院された場合、「偽陰性になる可能性が高いので検査できません」なんて言ってられませんよね。
偽陰性の説明をさせていただいた上で検査を受けていただくと、実際には24時間経っていなくても陽性になる患者さんがたくさんいらっしゃいます。
先も述べたように、インフルエンザの検査は免疫反応を利用していますので、逆に「偽陽性(本当はインフルエンザに罹っていないのに検査が陽性に出てしまう)」はほぼありません。
明日も続きます。