コレステロールの食事療法
[2017.02.27]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
前回の続きです。
アメリカでは、悪玉コレステロールが高い人に対して「コレステロールの摂取制限は意味がない」とコメントが出されました。かと言って放置していいという意味ではないのですが。
では、日本では、現時点でどういった食事療法が推奨されているのでしょうか?
厚生労働省の脂質異常症のページには推奨される食事療法が書かれています。
ちょっと要約してご紹介しましょう。
「体内にあるコレステロールの7割前後は、体内で合成されている。」
「食事からたくさん入ってきたときには合成が減り、それでも多すぎる場合は肝臓などにためるはたらきがあって、血中コレステロールは一定に保たれている。」
「だからといって、高コレステロールの人が食事の影響が少ないならコレステロールを多く含む食品を食べても大丈夫と考えるのはまちがい。」
「高コレステロールの人はいま体内にある分も減らさなければいけないから、食事からとるコレステロール量を減らすことは、とても重要。」
「血中のコレステロールを増やす食品として明らかになっているのが、飽和脂肪酸。」
「逆に体内のコレステロール値を下げる働きをするのは、不飽和脂肪酸を多く含む食品。」
ありゃ?
これだと、今までの食事療法とまったく変わっていませんね。
明日も続きます。