塗り薬のクリームとは
[2015.10.23]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
塗り薬には3種類の基剤があります。
2番目の基剤は「クリーム」です。
チューブからにゅるっと出すと白い塗り薬、あれがクリームです。
皮膚にくっついている力(保持力)と保湿効果は、「軟膏」と「ローション」の中間になります。
なので、クリームの保持力と保湿効果は、軟膏よりは弱いけどローションよりは強いです。
塗っても軟膏のようにギトギトしませんので、顔にも使いやすいです。
しかし、クリームの見た目が白いのは界面活性剤が入っているためなのです。
クリームを顕微鏡で見ると小さな泡の集まりです。小さな泡なので白く見えているのですね。
界面活性剤とは、液体の表面張力を下げる薬剤で、水と油など通常ならば混じり合わないものを混ぜる際に使います。一番、身近な界面活性剤は石鹸ですね。
クリームにはそういった薬剤が入っていますので、赤ちゃんの皮膚には使えません。
赤ちゃんは、クリーム自体にかぶれてしまうことがあるからです。
同様の理由で、傷があるような病変にも使いにくいです。