尿検査
[2016.03.25]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
前回に引き続いて血尿のお話です。
健診などで「おしっこに血が混じってますね」と言われることがあります。
しかし、厳密なことを言うと、それは「血」であるとは限りません。
なので、私は「おしっこに血の成分が混じってますね」と説明することにしています。細かいことですが、出来るだけ正確にお伝えしたいので。
健診などの尿検査は、多くの場合試験紙法と言って、いくつかの試験紙を尿に浸し、その色の変わり具合を見て判断しています。
リトマス試験紙のようなものが何種類もついている検査試薬があるのです。
その試験紙の中に赤血球をチェックするものもありますが、この試験紙は赤血球に限らず、ヘモグロビンやミオグロビンという物質にも反応します。
尿に赤血球が出る病気・ヘモグロビンが出る病気・ミオグロビンが出る病気は、それぞれ違う病気です。つまり、尿の試験紙法検査は、あくまでもいろいろな病気が隠れていないか大きく拾い上げるスクリーニング検査で、試験紙法で何か異常があった場合は詳しい検査に進まなければいけないということですね。
次回に続きます。