測るたびに違う血圧2
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
測るたびに違う血圧の話の続きです。
たとえば、間に時間を置かず立て続けに測っているのに
一回目 162 / 98
二回目 148 / 86
三回目 135 / 82
と、大きく変動する場合です。
昨日もお話ししたように、脈の一拍一拍で血圧は変動しているのが普通です。
しかし、普通の変動幅は10 mmHg以内です。上記のように連続で測っているのに20も30も違ってくるのは、何か別の要素があると考えなくてはいけません。
おそらく、それは「精神的ストレス」です。
たとえば、「今、血圧測ってるけど、これが高かったらどうしよう」とか「毎日、自宅で測りましょうと医者に言われてるから、高い血圧が出たらそのまま書いて行かないといけないけど、イヤだなぁ」とか考えながら測ると、それだけで血圧は上がってしまうものなのです。
同じメカニズムで「白衣高血圧」という現象があります。
病院や健診でだけ血圧が上がるのです。当然、「高血圧かもしれません。自宅で毎日測ってみましょう」という話になって、ご自宅で測ってもらうと完全に基準値内でおさまっています。
「まるで心配ありません。もちろん、薬も必要ありません」というご説明をします。
上記の例だと、一回目から三回目にかけて右肩下がりで血圧が下がっています。
四回目・五回目・六回目と連続で測ってみれば、おそらく130前後/80前後で落ち着くのではないでしょうか。もし、そうなら、一回目・二回目はちょっと気持ちが緊張していただけで、基準値を少し超しているからといって、心配なものではありません。