湿布の副作用
[2015.05.20]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
「湿布」と言いますと「湿った布」と書くように、その昔は薬液を染み込ませたガーゼを貼り付けたりしてたんですね。
今では、消炎鎮痛剤が皮膚から吸収されるように貼り付ける薬のことを、俗に「シップ」と呼びます。
皮膚に貼り付けるだけの薬ですし、あまり副作用が無いように想像しますが、体質に合わないと「接触皮膚炎」というカブレを起こしたり、「光線過敏症」になったりすることもあります。
光線過敏症とは、シップを貼っていたところに紫外線が当たるとひどい湿疹を起こしたり、もっと悪い場合は貼っていた場所に限らず全身に湿疹が広がる人も、非常に稀ではありますが報告されています。
さらに、「アスピリン喘息」を持っている人は使えません。
アスピリン喘息とは、消炎鎮痛剤で喘息が出る体質のことを言います。
あまり世間で知られていない副作用には、妊娠後期の妊婦さんが消炎鎮痛剤入りの湿布を貼ると、お腹の中で赤ちゃんの血管が収縮して怖い副作用が出ることがあります。
湿布は気軽に薬局でも売ってますので、逆に注意が必要ですよ。