肉眼的血尿
[2014.07.16]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
尿に血が混じることを「血尿」と言います。正確には赤血球が混じっている尿を血尿と呼びます。
血尿には「肉眼的血尿」と「顕微鏡的血尿」があります。
肉眼的血尿とは、文字通り肉眼で見て赤く、赤血球が混じっていると推測される尿のことです・・・。
なのですが、実は目で見て赤いだけでは血尿と限りません。ミオグロビン尿とかヘモグロビン尿とかポルフィリン尿とか薬の副作用の色素尿とか、赤血球が混じっていなくても赤い尿が出ることがあるからです。
つまり、本当に「血尿」であることを証明するためには顕微鏡で見てみないと証明できないのです。
「じゃあ、全部顕微鏡的血尿でいいじゃん」って感じですよね。
いや、まったくです、おっしゃる通り。
尿が目で見て赤ければその原因を調べるために顕微鏡の検査をおこないますので、顕微鏡の検査の結果を見た後で「やっぱり肉眼的血尿だった」と判断することになります。
字面だけ追いかけると「なんじゃそら」って感じですが、赤血球が混じっている尿の中で、肉眼で赤みが解るほどか肉眼では解らない程度かの線引きになっている訳ですね。