尿に赤血球が出る病気
[2014.07.21]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
引き続いて血尿のお話です。
昨日までは、「尿に赤血球が出る病気・ヘモグロビンが出る病気・ミオグロビンが出る病気は、それぞれ違う病気」というお話でした。
最後に、尿に赤血球が出る病気とは、どんな病気でしょうか。
これまた、非常にさまざまな病気で尿に赤血球が混じります。中には、病気とも言えないような、何の症状も起こさないけど尿の検査すると必ず潜血反応が出てしまうといったものまであります。
まずは、尿はどこで作られて、どのような経路を通って、最後は身体の外に出て行くか、をご説明しますね。
尿は腎臓で作られます。
腎臓は身体の背中側、左右に一つずつあります。
腎臓で作られた尿は、尿管という細い管でお腹の下のほうまで運ばれます。尿管は左右の腎臓から通常は一本ずつ出ています。
尿管でお腹の下のほうまで運ばれた尿は、下腹部中央にある膀胱という袋に溜められます。
ある程度、尿が溜まると、膀胱から尿道という管で尿を体外に排泄するわけです。
この経路のうち、どの部分に病気が起きても尿に赤血球が混じるのです。
明日も続きます。