後ろに転ける
[2016.08.19]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
前回の話の続きです。
前回までは、「前にこける人は前脛骨筋を鍛えればこけにくくなる」というお話でした。
では、今日からは後ろにこける人はどうすれば予防できるかというお話です。
年配の方が後ろにこけるのは、腹筋や太股前面の筋肉が弱っているからです。
腹筋や太股前面の筋肉は、「太股を胸のほうに引き寄せる」「足を股関節から前に出す」動きをします。
「太股を胸のほうに引き寄せる」「足を股関節から前に出す」という言い方は、身体が固定されている状態でその筋肉を使ったら足がどう動くかという説明ですよね。
逆に、足が固定されている状態で、腹筋や太股前面の筋肉を使うと、上半身が太股のほうへ引き寄せられて、お辞儀をするような格好になります。
何かの拍子に身体がグラっと揺れて、重心が後ろに行ってしまった場合を想像してください。
重心が後ろに移動していますので、身体を前に戻さないとそのまま後ろにこけてしまいます。
この「身体を前に戻す」という動作に、腹筋や太股前面の筋肉が必要なのです。
明日も書きますね。