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SGLT2阻害薬とは

[2017.07.26]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

数年前に糖尿病の新しいお薬が発売されました。

これは、今までの糖尿病薬と全く違ったメカニズムで血糖を下げます。

 

商品名は「スーグラ」「フォシーガ」「ルセフィ」「アプルウェイ」「デベルザ」です。

「SGLT2阻害薬」というのですが、平たく言うと血液中の余分な糖分をおしっこと一緒に排泄してしまうお薬です。

 

通常、糖分は身体に必要な栄養分ですので、尿には排泄されません。腎臓がちゃんと再吸収して尿に糖が漏れないようにしているのです。

SGLT2阻害薬は、この再吸収をブロックして、どんどん余分な糖分を尿と一緒に排泄させるお薬です。

 

このお薬によって、一日当たり120gも糖が排泄されるというデータがあります。

血糖が高い時はこのように排泄されるのですが、低くなってくると別の場所の再吸収が促進されて、低すぎるところまで(低血糖)までは行かないと言われています。

 

これまでの糖尿病薬の中のいくつかは、体重が増えてしまうという副作用がありました。

体重が増えると糖尿病は悪くなる傾向が出ますので、非常に困った副作用です。

 しかし、SGLT2阻害薬は、体重が2・3 kg減ることが多いとされています。

毎日120gもの糖(480 kcal)が身体から出て行くので体重が減るのですね。

 

次回、続きを書きますね。

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