締め付ける血圧計の理由
[2016.09.18]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
昨日、ご説明したように、血圧測定の時は、必ず一旦、上の血圧以上のところまで加圧しないと測れません。
なので、もし上の血圧が200あれば、200以上に加圧することになります。
医者が測る場合は、あまり高い値になると締め付けが痛いことも考慮して、出来るだけ速やかに減圧するように心がけます。
ところが、機械の場合、まさに機械的に高かろうが低かろうが、きっちりセオリー通り、脈センサーが脈を感じ取れなくなるところまで延々加圧し続けます。どんな高い値になっても、「痛いだろうから出来るだけ速やかに減圧しなくては」とは思ってくれません。
「機械で測ると、最初に140まで加圧して、それからまた160まで加圧して、さらにそこから180まで、さらにもう一度200まで、というふうに何度も加圧されるので痛くてかなわん」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいますが、その方はその時、上の血圧が180以上だった可能性が高いと思われます。
もし、そうならば、その血圧計は壊れているわけではなく、それが正常動作なのです。
もちろん、機械の故障やセンサーの場所の間違いである可能性も否定できませんので、是非お気軽に一度血圧計をご持参いただくのが良いと思います。