すすり食べの弊害
[2016.11.12]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
すすり食べの話です。
すすって食べることの弊害は、胃に空気を飲み込んでしまうこと以外にもあります。
すすり食べがクセになっていると、誤嚥しやすいのです。
本来、食べ物は食道を通って胃に、空気は気管を通って肺に、行くべきものです。のどで道が二つに分かれて、食べ物と空気を分別して通します。
ところが、すすり食べをすると、食べ物と空気が一緒に降りてきます。
分別しきれずに、胃に空気を入れてしまったり、肺に食べ物を入れてしまったりする確率が増えるのです。
年齢に従ってのどの分別能力はだんだんと弱ってきます。肺に食べ物が入ると誤嚥性肺炎ですから、程度によって命に関わることもあり得るわけです。
明日も続きます。