下の血圧が高いほうが怖い?
[2014.03.26]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
「下の血圧が高い方が怖い」という噂をよく耳にします。
血圧には二つの数字が並んでいます。
「上の血圧」は、心臓が収縮しているときの血管内の圧です。
「下の血圧」は、心臓が拡張しているときの血管内の圧です。
つまり、上の血圧だけが高いということは、心臓が収縮しているときだけ血管内の圧力が高くなっているということです。
それに比べて、下の血圧だけが高いということは、血管の中は24時間途切れることなく下の血圧以上の圧になってしまっているということです。
じゃあ、やっぱり下の血圧が高いほうが怖いのでしょうか?
上の血圧の基準上限値は140 mmHg、下の血圧の基準上限値は90 mmHgです。
「上の血圧が高い」のと「下の血圧が高い」のでは、1.5倍もの圧力差があります。やはり、上の血圧が高い時のほうが血管に対するダメージは大きいのです。
つまり、「上の血圧が高い」のは圧の絶対値が大きいので怖く、「下の血圧が高い」のは途切れることなく圧が高いので怖い、と言えます。
「どちらも怖い」が結論です・・・。
なんだかなの結論でごめんなさい。